GDPデータ:2019年第3四半期における国民経済計算推計初期値

2019年11月20日

結論:現在の経済情勢はおおむね好ましくなく、場合によっては顕著に悪化している。しかし、四半期ごとのGDPデータでは、自動車輸入の振れを受け、四半期ごとに大きな変動が見られ、基調に歪みが生じている。その「ノイズ」の向こう側で成長の原動力となっているのは、個人消費――弱まる傾向にある――と政府支出のみであることが明らかだ。輸出と投資はどちらもマイナス要因であり、輸入の伸びが鈍いことでさえも吉報ではない。一言で言えば――一見強気の「見出し」にもかかわらず――懸念が高まっている。

  • 国内総生産(GDP)は、2019年第3四半期(7月~9月)に年率(季節調整済み)1%で成長した。第2四半期の0.8%から急回復しており、第1四半期に記録された4.5%の上昇に近い。
  • 民間部門(つまり、公共部門と非営利部門を除くGDP総額)は、第2四半期の3%、第1四半期の5.6%に続き、3四半期に5.0%の成長率を記録した。
  • 個人消費(+ 2.8%)と政府(+ 4.2%)の両方が牽引し、引き続き消費が成長の原動力となっている。ただし、個人消費の伸びは非常にナローベースとなってきている――1人当たりの経常支出は横ばいで、半耐久財への支出は減少(-9.7%)し、耐久財への支出のみが急激に増加した(+ 31.8%)。
  • 耐久財支出の増加は、家電などよりも、自動車がほぼ大部分を占めている。最近数四半期にわたって自動車の購入が大きく振れたこと――第1四半期で増加、第2四半期で減少、第3四半期で再度増加――を背景とする個人消費の変動がGDP全体の成長率に反映されている。
  • 消費を除いてGDPはマイナス成長となり、第2四半期に見られた弱さが前四半期で強調されることとなった。
  • 設備投資は、2四半期連続で9%減少した。R&D投資は、最新データで数少ない明るい材料の1つだった。
  • 非住宅建設投資も減少し、住宅建設投資でさえプラスになったとは言え、わずかなものだった。
  • 輸出は4%の減少となり、サービス輸出の伸びは鈍化のため、商品輸出の急激な減少を相殺することができなかった。
  • 輸入は9%の増加を記録した――これもまた自動車購入が急増したおかげで、その反面、消費財および投資財の輸入は大半低調だった。

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